【管理職】2002年入社 技術職
【管理職】2002年入社 技術職
チーム作りの基本は「話す」こと
メンバーの適性を判断し、
より良い環境と関係を構築する
それがリーダーとしての仕事
2002年10月入社
/ 機械系高専卒
神戸事業所機械事業部 技術グループ
K.T
どんな仕事をしているのか
どんな仕事をしているのか
現在は神戸事業所に勤務し、船舶のエンジン・発電設備の定期整備のほか突発的な修理などにも対応しています。私が束ねる第一チームは6名で構成していますが、現場では協力会社の方々や他社の皆さんも入るので、案件ごとに組むメンバーは入れ替わっています。
私の部門のベースは定期整備で、計画された作業に従事するケースが多いです。お客様のエンジンを定期的に分解して点検し、必要な部品を交換し、再び稼働できるよう間違いなく組み上げる。ただし作業期間はお客様によって変わります。1週間ほどの工程で済むお客様もあれば、月単位、半年単位で呼ばれるお客様もあるからです。常に短期・長期の現場を織り交ぜながら仕事をしています。
チーム長としての仕事
メンバーの適正と考え方を把握するために、まず「話す」
整備では計画に合わせて必ず納期を守らなければいけません。そのために「誰にどのように動いてもらうか」は常に考えます。だから「この人はこれが得意だからこれをやってもらおう」「この人はこれが苦手だから少しサポートが要るかもしれない」など、工程の初期にある程度予測します。
その判断のために大切なのが、早い段階でメンバーとよく話すことです。業務によっては全く知らない人と会って数カ月の作業をともにします。お互いにスキルを最大限に生かして円滑に作業をするためには、相手を知らなければ始まりません。だから私は、現場に入るととにかく「話しかける」を実践しています。「今日は元気?」のような軽い挨拶から、「普段は何をしているのか」という世間話、これまでの経験や技術についての取り組み方など、なるべく声をかけて教えてもらいます。
参加している皆が、適材適所で能力をうまく発揮できるようにするのが理想です。話すうちに相手の適正が見えてくるので、その情報をもとにチームの動きを計画します。完了のためには惜しみなくフォローし、関わった仕事から皆が成長できるよう環境を整える。それがリーダーとして大切な役割だと思っています。
現場の面白さ
学生時代とは違う規模・期間でエキスパートを目指せる
私は商船高専の出身ですが、機械が好きなので今の仕事を選びました。この仕事の面白いところは、まず学生だったら普段見ない大きさの機械を触らせてもらえること。そして機械が相手なので、結果がすぐ出るところも私には向いています。手を入れた結果が良ければ機械は動き、悪ければ動きません。解決を目指す試行錯誤も含めて楽しんでいます。
私の部門では同じ機械を10年、20年と扱い続けることも多いので、「1つの機械について狭く深く掘っていく」という面白さもあります。学生時代とは違う長い期間をかけて、1つのエンジンについて全部を網羅し、誰にも文句を言わせないくらいのつもりで究めたら必ず自分の成長につながります。
実際、私が入社した頃の先輩は40年近くかけて熟練した方ばかりで、あらゆる手際に無駄がなく、神様のような技術で作業を進めていました。私も日々そうなりたいと思って努めていますが、まだまだ通過点です。
若い世代への期待
コミュニケーションや技術習得法の新しい波が来ている
ただし今は時代が違い、仕事への取り組み方が変わっています。若手の皆さんを見ていて思うのは、技術の習得方法の柔軟さです。私たちは現物や書籍などからエンジン構造を学びましたが、今はインターネットで調べると解説動画がいくらでも出てきます。そこで基本を知って現場に応用するやり方なら、従来より早く全体像を理解できるでしょう。
また、年齢や背景に関係なくフランクにコミュニケーションを取れるのも、若い皆さんの特長だと思います。お客様側の担当者には20代30代の方が増えてきて、若い世代同士ならではの会話で仕事が進むのを見かけるようになりました。
機械業界というと硬いイメージがあるかもしれませんが、環境はずいぶん変化しています。頭ごなしに物事を伝えてもメリットはありません。チームとして良い結果を生むには、参加する個々の適性を見極め、徐々に仕事を覚えてもらうのが最適です。これは弊社の管理職に共通している認識だと思います。
就活生へメッセージ
機械が好き、手を動かして加工するのが好き、そんな人であればボルテックの仕事はとても面白いはずです。
同じ現場でも方法を見直す余地がまだあり、自分の手と工夫で「どうすればいいか」を考える楽しさがあるからです。
私はよく時短のための整備用ツールを自作して持っていきます。余った材料から旋盤や溶接で加工し、現場でうまく使えたときは嬉しいですね。
受け身では回らない現場なので、「こうしたい」「こうすればいいのでは」という意見を率直に出せる人が向いていると思います。